- イラストの上達に必要な考え方を知りたい
- イラスト上達の為に完璧主義はいいこと?それとも良くないこと?
この記事では、イラスト上達の為に「やめるべき」考え方についてまとめています。
- 完璧主義
- 1枚のイラストに全力を出そうとする
- イラストを「頑張る」と宣言する
意外だと思った人もいるかもしれませんね。
この記事を読めば、上達に必要な考え方のヒントが得られますので最後までお付き合いください!
イラストで完璧主義をやめる
完璧主義の悪影響
「完璧主義をやめよう」と言うと、こんな風に感じるかもしれません。
たしかに完璧を目指して手を抜かず、最後まで仕上げることは大事です。
でも、もし完璧主義が原因でイラスト制作に対して悪い影響がある場合は、一度完璧主義を手放してみることを考えてみてください。
- 完璧に描こうとしてなかなか描き始められない
- 理想が高すぎて、自分の絵にダメ出しばかりをしてしまう
- 1つでも上手く描けないものがあるだけで「全然描けない」と自己嫌悪
私はこのように完璧主義のせいで、上達を妨げる影響を数多く受けていました。
その結果、イラストを描くまでの腰が重くなり、完成させる枚数も減る一方。
そのため一度、完璧主義を捨てることにしました。
完璧は求めず短時間で取り組めるジェスチャードローイングに取り組み、描くハードルを下げて、以前より描く頻度を増やすなどの工夫を行いました。
完璧主義をやめるには、質より量を意識する
完璧主義をやめるために「質より量」を意識してみることも有効です。
実験は、陶芸教室にて「量で評価するグループ」と「質で評価するグループ」2つに分けて行われました。
・グループ①:「量」で評価
最終日に作品の総重量が一定以上なら「A」、満たなければ「B」と評価
・グループ②:「質」で評価
最終日に自分で最高だと思う作品を1つ提出する
2つのグループを合わせた全作品の中で、最も優れた作品は「量」で評価するグループから生まれたのです。
量のグループは、実際に作品を次から次へと作って試行錯誤を重ね、粘土の扱いも上達。
一方質のグループは、最初から完璧な作品を作ろうとして、頭で考えることに時間をかけすぎてしまいました。
質のグループに残ったのは、壮大な理論と粘土の塊でした。
完璧主義に偏りすぎると、上達に必要な試行錯誤ができなくなってしまいます。
完璧主義をやめたい時は1枚のイラストに時間をかけるのでなく、枚数をこなすことを意識してみましょう。
(参考図書:失敗の科学/マシュー・サイド著/ディスカヴァー・トゥエンティワン)
完璧より完成が大事
著名な人々は、「完璧」よりも「完成」の大切さを述べています。
例えば、フェイスブックのCEOであるマーク・ザッカーバーグ氏の
Done is better than perfect.(完璧を目指すよりまず終わらせろ。)
という言葉は有名です。
漫画ONE PIECEの作者の尾田栄一郎先生でさえ、何度もラフを描き直しています。
尾田先生クラスでもこんな風にガリガリ何度も重ね描きしたり、頭の大きさ修正したりするわけですよ。
初心者が綺麗な線を一発で描き切ろうなんて考えず色々線を模索して描くといいですよ。 https://t.co/BlligcIC0e— ダテナオト@『イラスト解体新書』26刷 好評発売中! (@datenaoto2012) August 18, 2020
島本和彦先生は「駄作を作る勇気」を語っています。
島本先生は新吼えろペン5で「駄作を作る勇気」について語っていて、これはほんとに参考になると私は思っています
完璧に固執するほど作品が完成しないかもなので、最初のうちは駄作でもいいから完成させた方が身になります
「作らなければ次につながっていかないだろう」は名言かと😌 pic.twitter.com/5Q5czWpWfj
— あらにわ(新庭紺)@社畜小説家 (@araniwakon) March 18, 2020
駄作でも作り上げることで、次に繋がっていくのです。
完璧主義のメリット・デメリットを理解して、作品作りに取り組んでいきましょう。
1枚のイラストに全力を出し切ろうとする
イラストをすぐにでも上達させたい!だから全力を出し切ろう!
こんな風に、気合を入れすぎていませんか?
全力で取り組むことは、とても大事なことだと思います。
でも、イラストはすぐに上達しないもの。
重要なのは「全力の1回」よりも「小さな習慣」なのです。
1回だけ何かを全力でやる・・・というのは、少年漫画の必殺技ならいざ知らず、現実社会では大きな成果に結びつくことはあまりありません。
何よりも重要なのは「積み重ね」なのです。(引用元:マンガでわかる! 気分よく・スイスイ・いい方向へ「自分を動かす」技術/ゆうきゆう著/三笠書房/p55)
イラスト上達のためには「イラストの習慣を始めよう」と考えるのがポイント。
習慣化するには、失敗するのが難しいくらいに目標を低くします。
高い目標が難しいのなら、低いレベルの目標に下げていきましょう。
私はこのように目標を下げていきました。
- イラストを毎日1枚完成させる
- イラストを週に1枚完成させる
- 毎日1ページ教本を模写する
- 毎日1体だけ模写する
- 毎日1体だけでもいいからクロッキーをする
継続は思った以上に大変なもの。
イラストの習慣化に挫折しがちなら、こちらの記事も参考にしてみてください。
イラストを描くのを「頑張る」と宣言する
イラスト上達の為に「頑張る」と宣言していませんか?
実は、この「頑張る」という言葉には注意が必要です。
「頑張る」という言葉は曖昧で、脳にとっては意味不明な言葉なのです。
(参考:図解 脳に悪い7つの習慣/林 成之著/幻冬舎)
「頑張る」と宣言しても脳は何を頑張っていいのか分かりません。
脳が本来の力を発揮できるようにするには、目標を具体的にする必要があります。
- 毎日1時間模写練習をする
- 1日2ページ教本を読み進める
- 1週間に1枚絵を描き上げる
ただ頑張るだけではなく、頑張る方向性を具体的に決めるようにしましょう。
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まとめ:イラスト上達の為にやめるべき3つの考え方
今回は、イラスト上達の為にやめるべき考え方についてまとめました。
- 完璧主義を手放してみる
- 全力を尽くすより継続を目指す
- ただ頑張るだけでなく、目標を明確にする
これらはあくまで自分の経験を元にしており、イラスト上達のための方法や考え方に正解はありません。
自身に合った考え方を取り入れて、上手く上達に結びつけてくださいね。