- イラストの上手な人に嫉妬してしまう・・・
- 嫉妬しやすくて絵を描くのがつらい・・・
イラストを描いていると、他人と比べてしまうことってありますよね。
この記事では、絵描きが嫉妬を抜け出すための方法をまとめました。
自分も嫉妬をしやすい性格でしたが、いくつかの工夫によって以前より嫉妬を減らすことができました。
嫉妬しやすいという方は、解決のヒントになると思いますので最後までお付き合いください!
絵描きの嫉妬の原因と落ち込んだ理由
そもそも「嫉妬」とは何か調べてみました。
「他人が自分よりもよい境遇で羨ましい」や、「自分の好きな人が、ほかの人に気持ちがむいて悔しい」などの、恨み、憎みの気持ち
(参考:嫉妬深い人に共通する特徴とは?他人に強い嫉妬心を抱いたら試してみたい対処法)
絵を描く人の場合、前者の「他人が自分よりもよい境遇で羨ましい」場合が当てはまります。
自分も以前、二次創作に関連してこんな嫉妬を抱いていました。(推しキャラを「キャラA」とします)
- ○○さんの方が、キャラAを上手に描けて羨ましい。
- ○○さんの描くキャラAのマンガやイラストの方が多くのいいねやRTをされていて羨ましい。
- ○○さんの同人誌のほうがより多くの人に手にとって貰えて羨ましい。
嫉妬してしまった結果、毎日のように見ていたツイッターを見ることが出来なくなっていきました。
さらに、自分のイラストに自信が持てなくなり、ネガティブなツイートをしてしまうことも。
当時は二次創作用のアカウントからログアウトをすることで対処しました。
SNSから離れたことで嫉妬しなくなり、何とか心の平静を保てるようになりました。
絵描きの嫉妬の原因はSNSによる他人との比較
今回、絵描きと嫉妬についての記事を書くためにリサーチしたところ、多くの人が嫉妬に悩んでいることが分かりました。
SNSが普及するにつれて、他人の行動が見えやすくなったのが原因だと感じています。
社会派ブロガーちきりんさんの著書「自分の意見で生きていこう」によると、SNSの登場によって承認欲求が肥大化したといいます。
【SNSが登場する前の承認欲求】
・ごく身近な人たちと、日常生活において直接交流することで満たされる
【SNS登場後の承認欲求】
・ふつうの人の中にも広い範囲から承認される人が現れる
・広く承認される人がいる一方、承認されない自分に焦り悩んでしまう人もいる
「身近な友人やフォロワーさんがバズっていて羨ましい」と感じたことがある人もいるでしょう。
バズりには実力だけでなく、運の要素もあり自分ではコントロールできないもの。
それを理解していないと、承認されない自分に焦ってしまうのです。
SNSを見すぎてしまうと「人と比べる」習慣にはまっていくことになります。
嫉妬しやすい、という人はまずSNSとの距離を見直してみましょう。
▼ネットとの距離を見直したいという方は、筆者のはてなブログの記事も参考にしてみてください。
【体験談】同人活動は嫉妬につながりやすい
例えば、コミケなどの大規模な同人イベントの開催日には、SNSでこんなワードが目に入ります。
「新刊完売しました!」
「〇〇さんとアフターに来ました」
自分にはこのような経験がないので、うらやましく思って嫉妬してしまいました。
でも、今振り返ると別に新刊が完売しなくても、本を欲しいと思っている人に届けば十分嬉しいです。
また「人と対面で話すことが得意でない自分がアフターに行って楽しいのだろうか?」と疑問も生まれました。
「多眼思考」という本にこんなフレーズが出てきます。
「皆が持っているもの」を手に入れるために人生の時間を使っていたら、自分が本当に欲しいモノを手に入れるための時間が足りなくなりますよ。
(引用元:多眼思考/ちきりん著/大和書房/p174)
SNSが普及し「他人の持っているものや動向」が以前よりも見えやすくなりました。
SNSには広告も多く、本来は必要のないものさえ、欲しく思わせてしまう魔力があります。
「何かが欲しい」と思ったとき
「それは本当に自分に必要なものなの?」
と自分に問いかけるようにしていきたいです。
絵描きが嫉妬を減らすためのヒント
自分がこれまで試してきた、嫉妬を減らすための対策を紹介します。
ツイッターではミュートを活用する
一番効果的だったのが、ツイッターから離れてミュートやリスト機能を活用することです。
- 週に数日、SNS・ネットを見ずに過ごす日を作る
- ツイッターはミュートやリストを活用し最低限の情報のみ得るようにする
この習慣で、SNSを見る時間を減らし嫉妬も軽減することが出来ました。
「絵がふつうに上手くなる本」でも、よー清水先生がSNSとの向き合い方についてこう述べています。
壊れるくらいなら、認識しない方がマシです。つまり、あなたがうらやましいと思ってしまうキラキラした人、すごい人はすべてミュートしましょう。
見えなくすることは悪いことではありません。(参考:絵がふつうに上手くなる本/よー清水著/SBクリエイティブ/p350)
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▼「絵がふつうに上手くなる本」のレビューはこちら
自分の世界に閉じこもって絵を描いてみる
「イラスト上達を目指すなら、同じ目標を持った仲間と切磋琢磨したほうがいい」
というアドバイスがあります。
でも、もし仲間と比較して落ち込んでしまうのなら、自分一人で孤独に描き続けることも良いと思います。
▼以下の「孤独に描くこと」について書いたnoteは、70いいねをもらった人気記事です。
一人で孤独に描いているから、他人の評価を受けず自分の中で絵が完結します。
だから他人と比べて必要以上に傷つくことがありません。
私は人の意見を気にしすぎる性格なので、絵に関して厳しい批評を受けたら立ち直れなかったかもしれません。
一人で孤独に描き続けることにはメリットもあります。
嫉妬しているときは他人に目が行きがちなので、自分のことに集中してみましょう。
すると他人のことは次第に目に入ってこなくなります。
評価やつながりが気にならない投稿場所の「ポイピク」を使ってみるのも手です。
なぜ嫉妬してしまうか考えて、行動してみる
- 色使いがきれいで羨ましい
- 動きがあって羨ましい
- いいねが沢山ついていて羨ましい
嫉妬には、自分の望んでいるものが隠れています。
色使いがきれいで羨ましいのなら、色について学んだり、その人のイラストの色をスポイトしてみましょう。
「いいね」が沢山もらえて羨ましいのなら、いいねが付きやすいのはどんな絵か分析しましょう。
ただ「羨ましい」と考えているより「行動」して学んだ方がプラスになります。
モチベーションを高めたいときは、こちらの記事も参考にしてくださいね。
もし自分が「羨ましい」と感じたものを欲している、というわけではなかったとき。
そんなときはスルーすることも必要だと思います。
SNSは玉石混交で色んな情報が流れているので、自分が本当に欲しいと思っていないものも羨ましく感じてしまうことがあるからです。
嫉妬について参考になった考え方
松村上久郎先生の嫉妬に関する考え方が参考になったのでご紹介します。
絵描きと嫉妬の向き合い方のまとめ
絵描きの「嫉妬」への対策を解説しましたが、いかがでしたか?
▼嫉妬を減らすためのヒント
- SNSの使い方を工夫する(ツイッターではミュートを活用)
- 自分の世界に閉じこもって絵を描いてみる
- なぜ嫉妬してしまうか考えて、行動に移す
嫉妬をゼロにすることは出来ませんが、対策をすることは可能です。
嫉妬と上手く向き合い、前向きにイラストを続けていきましょう。