- SAIで目を塗ってみたいけど、どう塗ったらいいか分からない
- 初心者でも分かる基本的な目の塗り方を知りたい
そんなあなたへ。
この記事ではSAIを活用した「目の塗り方」を解説しています。
初心者でも塗りやすい手順で、レイヤー構成と使った色も画像で解説。
SAIでの基本的な目の塗り方を覚えて、キャラ塗りに活用してくださいね。
SAIで目を塗るためのレイヤー構成と利用したブラシ
・完成した目とレイヤー構成
線画のすぐ下に、塗りをまとめた「目の塗り」フォルダを作ります。
線画より上には、線画の色変更用レイヤーとハイライトのレイヤーがあります。
「目の塗り」フォルダの下には、白目と白目の影のレイヤーを置いています。
・塗りに使用したブラシ
目の塗りはエアブラシ、ハイライトと虹彩には鉛筆を活用しました。
基本的にはブラシ濃度100で、シンプルな設定です。
ブラシにこだわりはなく、似たように塗ることが出来れば、他のブラシ(筆)を使うこともあります。
SAIで目を塗る方法
これから塗る目の線画はこちら。
目の線画は肌になじむ茶色系の色にすることが多いです。
1.白目を塗る
白目の部分は目の線画に沿ってつなげる意識で塗ります。
2.ベースの色を塗る
線画の下に「目の塗り」フォルダを作り、「ベース」レイヤーを作成。
黒目の部分を水色で塗りつぶします。
3.瞳孔を描く
ベースレイヤーの上に瞳孔レイヤーを作りクリッピングします。
ベースより暗い色で、少したて長の円の形で瞳孔を描きます。
★以降、新しいレイヤーはベースのレイヤーにクリッピングをしていく形で塗っていきます。
4.上からの影を塗る
瞳孔の上から、大体目の半分くらいまで、瞳孔と同じ色で上からの影を塗ります。
5.瞳孔と上からの影レイヤーを結合
手順3で描いた「瞳孔」と、手順4で塗った「上からの影」のレイヤーを結合します。
6.瞳孔の色調整
手順5で結合したレイヤー「瞳孔」を色調整して、好みの色合いにします。
[フィルタ]→[色相・彩度]で以下のバーを表示します。
瞳孔が引き立つように、くっきりと見えるよう彩度を上げ明度を下げました。
7.瞳孔に水彩境界を加える
「瞳孔」レイヤーに「水彩境界」を加えます。
水彩境界の効果で、瞳孔にさりげなくフチが付き瞳孔が強調される効果があります。
水彩境界の幅と強さは好みに合わせて設定しましょう。
(今回の目では幅:1 強さ70に設定)
8.目の上側に乗算で暗い影を加える
「乗算」モードのレイヤーを新しく上に作り、目の上側により暗い影を落とします。
同じ青系統の色をのせて、より暗い影にしました。
9.目の下側に虹彩を描く
一番上ではなく、ベースのすぐ上にレイヤーを作りクリッピングします。
目の下側に半円が途切れたような形で、虹彩を描きます。
色は「瞳孔」レイヤーの暗くない部分をスポイトしています。
虹彩はエアブラシでなく、鉛筆の最小サイズを0~10%にした「鉛筆」を使うと描きやすいです。
10.瞳孔の中央に光をのせる
ベースの色をスポイトし、瞳孔の中央にうっすらとした光をのせます。
通常レイヤーで、透明度を50%に落としました。
11.目の下に明暗レイヤーで光を入れる
明暗レイヤーを作り、青緑色を目の下側にのせます。
明暗レイヤーの透明度は25%に下げました。
透明度は見映えの好みや、使う色によって調整しましょう。
12.スクリーンで目の上側に反射光をのせる
ベースの色をスポイトし、スクリーンモードのレイヤーで目の上側に反射光をのせます。
横に長い楕円系の大小二つの反射光を加えました。
13.ハイライトを加える
線画の上にレイヤーを作り、白でハイライトを描き加えます。
▼ハイライトはメインとサブを設定して描いてます
- メインのハイライト:左上(大きめと小さめのハイライト)
- サブのハイライト:中央右上・右下・左下(小さめのハイライト)
▼ハイライトの形は、丸以外にもこんな形が使えます
14.ハイライトのフチを発光させる
目の塗りレイヤーの一番上に「発光」モードのレイヤーを作ります。
ハイライトの下に、フチを作るように明るい水色を置きます。
すると、ハイライトがより強く発光しているように見えます。
発光レイヤーの透明度は90%に下げました。
15.目の色味を調整する
目の塗りの一番上に「オーバーレイ」モードのレイヤーを作り、紺色で塗りつぶします。
目の全体的な色味を調整するためです。
オーバーレイレイヤーの透明度は40%に下げました。
オーバーレイだけでなく、明暗、スクリーン、乗算など雰囲気によってモードを変えます。
目の線画と白目の影を塗る
16.黒目の線画の色を変更
線画の上にクリッピングしたレイヤーを作成します。
黒目の線画の色を、目の塗りになじむよう暗い青色で塗りつぶします。
目の中の暗い所の色をスポイトし、さらに明度を下げた紺色系の色で塗りました。
17.上下まぶたを肌色になじませる
手順16と同じく、線画の上にクリッピングしたレイヤーを作成します。
以下の場所に赤みを強くした茶色をのせて、肌になじませます。
- 上まぶたの左右の端
- 下まぶたと、黒目の線画の下側
18.上まぶたに反射光の色をのせる
上まぶたに、上側の反射光の色をスポイトしてのせます。
通常レイヤーで50%に透明度を落として、うっすらと色がのっている色味にしています。
19.白目にグレー系の色で影を塗る
白目に影を塗ります。
画像の矢印のように、黒目の影に合わせて塗ります。
色は、肌色をスポイトして、グレーに近づけた色を塗りました。
これで、SAIを活用した目の塗りが完成です。
目の色の選び方について
「補色」とは色相環の反対にある色のことです。
例えば、全体的な色が赤色のキャラならば、緑系の目にしてみましょう。
補色によって目がより引き立つ効果が得られます。
▼配色の基本については、こちらの記事で解説しています
魅力的な目のためには、色々な講座を参考にしよう
初心者の方向けに、SAIでの目の塗り方を紹介しましたがいかがでしたか?
目の塗り方の正解は1つではなく、トレンドによって目の描き方は移り変わります。
より魅力的な目を描くコツは、様々な目の塗り方講座を参考に取り入れることです。
▼以下の記事で、目の塗り方講座を多数紹介しています。
▼キラキラな目が描けるようになる「お絵かき講座パルミー」さんの講座
描き込みレベル別に解説されており、絵柄に合わせた3段階の目の表現が学べる講座です。
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